批判的思考

変化し続けるデジタル情勢

リム・サン・サン
リム・サン・サン
シンガポール工科デザイン大学 人文社会科学部長 |

図からGIF、コメントの投稿や動画情報に至るまで、デジタル市民の世界は躍動的で乱暴で、不協和音の鳴り響く場所です。

話題に富んだ価値があると思われる情報を乗せたメディアコンテンツを取り入れ、共有する中で、私たちはそれぞれが少しずつメディア環境の全体像を形作っています。共有するコンテンツに響く人も入れば苛立つ人もいて、それによって反響を呼んだり、あるいは行動につながることさえあります。

デジタル機器によって、私たちは皆、想像を超える規模のコミュニティに接続できるのです。しかし、デジタル市民として認識しなければならないのは、自分は取るに足らない存在だと自身では思っていても、私たち一人一人の行動がさらに大きな集団に影響を及ぼしかねないということです。そのため、情報オンラインの富にアクセスする時、私たちは取り入れるコンテンツを見極め、誰と共有するのかをよく考えなければなりません。ニュースの情報源に関心を持ち、分裂を起こす言論に批判的になり、それぞれの先入観を敏感に感じ取りましょう。

デジタルシチズンシップは、私たちが享受すべきものであると同時に、注意深く行使すべき特権です。

- リム・サン・サン教授(2019年)